孫氏の兵法を日本に伝える

孫氏の兵法は、今なお多くの人々から支持されている兵法書です。

兵法書という名の通り、主な目的は戦争に勝つことであり、
中国においては諸葛孔明や曹操、フランスではナポレオン、
日本でも徳川家康や武田信玄など、実に多くの武将や軍師が
この孫氏の兵法を学んでいます。

また、現代においても多くの経営者が支持・活用していますし、
国家単位で見てもアメリカ国防総省や日本の自衛隊などが
テキストとして採用しているなど、孫子はまさに全世界的な支持を集めているといえます。

そして、この孫氏の兵法を日本に伝えたのが、実は吉備真備であったろうといわれています。
"あったろう"というのは、孫子が日本に伝わった最初であるとする明確な記録が残ってないからですが、日本の記録に初めて孫子の兵法が登場するのが、「続日本紀」の中の真備による軍隊教育の項です。
それ以前の記録に孫子という言葉はいまだ出てきてないことから、おそらく、最初に孫子を日本に持ち込んだのは真備であるのだろうと思われているわけです。

真備は、この孫子の兵法を実践でも活用しています。
藤原仲麻呂の乱鎮圧のときですね。
政敵とも言える藤原仲麻呂の反乱に対し、真備はこの孫氏の兵法を活用して迅速かつ確実に乱を鎮圧したとされています。


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