祖母は火葬

今の日本では死んだら火葬にされますが、当時の日本においては、土葬が
常識でした。

火葬の風習は元はインドなのですが、そのインドから中国〜朝鮮を経て
日本に火葬制度が伝わったのが西暦700年と言われています。

最初に火葬されたのが道昭という僧侶、その後、持統天皇(702年崩御)
や文武天皇(707年崩御)など天皇家も火葬の葬送儀礼を採用している
のですが、真備の祖母は、708年に火葬されています。

日本で最初の火葬が行われてからわずか8年後のことです。

これは真備の父親である圀勝の判断でしょうが、こうした先端の文化を柔軟に受け入れ、実行するところに多くの学者の注目が集まっているようです。

祖母の骨壺が見つかったとされる場所。下道氏の墓所だったのではないかと言われています。



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